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塗師 冨樫孝男 作品展 『古今折衷』

東京 赤坂の現代工芸ギャラリー HULS Gallery Tokyoは、福島県会津若松に 3 代続く「塗師一富」の当主として漆芸作品の制作に励む冨樫孝男さんの作品展を2022年3月5日(土)より開催する。冨樫さんは、玉虫の羽のように輝く塗りが美しい「会津玉虫塗」、金属のような質感が上品な「四分一塗」「鉄錆塗」など、さまざまな伝統技法を駆使し、西洋的なデザインも取り入れながら、漆の可能性を引き出す作品づくりを行なっている。本展では、酒器をはじめ、椀、プレート、箸、折敷などの食卓を彩る器や、小箱やアートピースなどインテリアのアクセントとなる作品 100 点以上を展覧。伝統と現代、西洋と東洋が交差する瞬間に生まれる表現を楽しみたい。

 

■ 塗師 冨樫孝男 作品展 『古今折衷』
・会期:2022年3月5日(土) ~ 19日(土)  10:00〜18:30 *日祝休
・会場:HULS GALLERY TOKYO (東京・赤坂 / 六本木)
・作家在廊予定日:3月5日(土)・11日(金)・12日(土)
*開催内容は社会状況次第で変更となる可能性もございます。最新情報はギャラリーサイトもしくは SNS にてご確認ください。

 

■ 冨樫孝男 プロフィール
福島県会津若松を拠点に活動する漆芸家。「塗師一富」3 代目。「会津玉虫塗」と呼ばれる技法をはじめ、会津塗に特徴的な変わり塗りの伝統技法を使い、洗練された作品を生み出している。

1975 年 会津若松市生まれ
1993 年 石川県立輪島漆芸技術研修所にて、塗り、蒔絵、沈金を学ぶ
1996 年 漆芸家、佐藤阡朗氏に師事
1999 年 会津若松市にて独立自営
2006 年 日本橋三越本店にて五人展、以後、県内外にて、個展、グループ展を重ねる
2011 年 日本民藝館展 奨励賞
2012 年~ 会津漆器技術後継者訓練校 塗り専攻講師
2014 年 画家花澤武夫氏と共に東京 ALEXANDER MQUEEN AOYAMA 店内にアートワーク「A funky space reincarnation」制作
2015 年 福島県立博物館にて「漆の記憶」展

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編集部

KOGEI STANDARDの編集部。作り手、ギャラリスト、キュレーター、産地のコーディネーターなど、日本の現代工芸に関する幅広い情報網を持ち、日々、取材・編集・情報発信を行なっている。