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『工芸都市高岡クラフトコンペティション 東京展』丸の内で開催

1986年に、銅器・漆器の産地として名高い富山県高岡市で誕生した「工芸都市高岡クラフトコンペティション」。全国的にも珍しい、素材や用途を問わない総合コンペティションとして、金属、漆、ガラス、テキスタイル、家具など、幅広い分野の作品が集まり、多くの才能・作家を発掘してきた。

37回目の開催を迎える今年から、作品募集が2年に1度のビエンナーレ化。10月に開催された高岡展に続き、数年ぶりに東京展が東京・丸の内のGOOD DESIGN Marunouchiにて、2025年12月18日(木)〜27日(土)の期間開催される。約450の出品作品から選ばれたグランプリ作品、アワード作品、そして入選作品の一部が展示されるほか、大阪・関西万博の富山県ブースで好評だった高岡市の伝統工芸技術である、漆に貝や卵殻で絵を描く「蒔絵(まきえ)」と、鏨と金槌を使って金属を彫る「彫金(ちょうきん)」の職人による実演も、12月18日(木)〜21日(日)の日程で会場にて行なわれる。

展示作品は購入や予約注文も可能。ものづくりの今を感じられる絶好の機会となるだろう。

グランプリ
《練上ball rainbow・prism》佐藤愛子
オブジェ|陶器土|8.5 × 8.5 × 7.7 cm、8.3 × 8.3 × 7.5 cm

◾️審査員
能作克治(株式会社能作)※審査員長
辻和美(factory zoomer)
永山祐子(有限会社 永山祐子建築設計)
秋山功一(株式会社松屋 銀座本店)
三田村有純(東京藝術大学)

◾️受賞作品
グランプリ
《練上ball rainbow・prism》 佐藤愛子
オブジェ|陶器土|8.5 × 8.5 × 7.7 cm、8.3 × 8.3 × 7.5 cm

アワード
《blossom》 鈴木大掛
食器|杉、真鍮|21 × 21 × 9 cm

《Rainbow Structure Cabinet》 鈴木康洋
制作協力|株式会社増田桐箱店・有限会社山口製作所
キャビネット|桐、革、スチール|143.9 × 36.9 × 36.9 cm

《TRICERATOPS》 島村辰弥
椅子|ホワイトアッシュ、ペーパーコード|80 × 70 × 110 cm

《水月》 硅砂組
食器|ガラス、金箔、銀箔|6 × 6 × 8 cm

◾️開催概要
『工芸都市高岡クラフトコンペティション 東京展』
開催日時:2025年12月18日(木)〜27日(土) 11:00~20:00(最終日のみ17:00まで)
開催場所:GOOD DESIGN Marunouchi(東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F)
公式ウェブサイト:https://takaoka.ccis-toyama.or.jp/craft/

※イベントの詳細は公式ウェブサイトより直接お問い合わせください

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KOGEI STANDARD

編集部

KOGEI STANDARDの編集部。作り手、ギャラリスト、キュレーター、産地のコーディネーターなど、日本の現代工芸に関する幅広い情報網を持ち、日々、取材・編集・情報発信を行なっている。