福井のものづくりを体感する工房見学イベント『RENEW/2023』開催
注目の展覧会・イベント VOL.42

日常にある工芸の美。展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざまな情報、視点をお届けします。
持続可能な地域づくりを目指した産業観光見学イベント『RENEW(リニュー)』が2023年10月6日(金)から8日(日)の日程で開催される。開催場所となる福井県越前鯖江エリアは、越前漆器・越前和紙・越前打刃物・越前箪笥・越前焼などの伝統工芸品や眼鏡・繊維といった地場産業が半径10km圏内に集まり、技術を継承しながら時代に合わせたものづくりを続けている地域。最近は担い手として外部から移り住む若者も増え...
石川県小松市・能美市の伝統工芸「九谷焼」の魅力を発信する芸術祭として、2019年に始まった『KUTANism(クタニズム)』。今年は「産地の色を、さがす旅。」をテーマに、九谷焼の特徴である鮮やかな色使いに着目したプログラムを展開する。KUTANismのガイドブックを片手に紹介されているスポットを周遊することで、九谷焼と産地の魅力を発見出来る仕組みだ。開催期間は2023年10月6日(金)から11月5...
日本には「縁」という言葉があり、これは人と人との関係だけでなく、物事の繋がりにも使われる言葉で、とても東洋的な考え方の一つである。縁とは、仏教の言葉である「縁起(えんぎ)」に由来する。縁起とは、「因縁生起」の略であり、あらゆる物事には起因があり、繋がりがあるとする考え方だ。日本人はもともと、集落での暮らしを尊重し、個よりも集団を大切にしてきた。人々は互いに関係し合い、支え合って暮らしているものであ...
2023年9月16日(土)から25日(月)の期間、山口県の長門湯本温泉にて『うつわの秋 vol.04』が開催される。2020年に始まった当イベントは、秋の温泉街を舞台に、隣合う集落の三ノ瀬から深川窯の全5つの窯元、8人の作家が出展し、深川窯の伝統と萩焼文化を体験できる催しだ。メイン会場となる2020年にリノベーションした立ち寄り湯「恩湯(おんとう)」では、今年のテーマ「秋暁(しゅうぎょう)」をイメ...
注目の展覧会・イベント VOL.39
富山、石川、福井の北陸三県を舞台に、広域的なアートエリアの形成を目指し、工芸の魅力を国内外に発信する取り組みとして2020年に始まったGO FOR KOGEI。4回目となる今年は、富山市の中心部から富山湾に続く富岩運河沿いの3つのエリアを会場に、2023年9月15日(金)から10月29日(日)の日程で開催される。展覧会のタイトルは『物質的想像力と物語の縁起―マテリアル、データ、ファンタジー』。フラ...
注目の展覧会・イベント VOL.38
NPO法人TOMORROWが主催する食とアートの祭典『ECHO あしたの畑―丹後・城崎』が2023年10月7日(土)から11月26日(日)の期間、丹後と城崎の複数の会場にて開催される。今回は、かつて丹(辰砂)を生み出してきた地域である丹後の歴史に着目したアート作品、豊かな食材と丹後ちりめんを主とする産業を革新する試み、次世代との共同で取り組む土地に根ざす新たなアートの提案、の3つのテーマに沿ってプ...
工芸トピックス VOL.17
日本を起点に世界で活動する総合金融グループ、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)が、日本の伝統的な工芸の文化や技術の継承に寄り添い、そこから変化の時代に必要なイノベーションを学ぶことを目的に、「MUFG工芸プロジェクト」を開始する。MUFGは社会貢献活動として「文化の保全と伝承」に積極的に取り組んでおり、日本のものづくりの原点であり、持続可能な未来に向けたヒントも詰まった工...
工芸トピックス VOL.16
青森の伝統工芸・津軽塗をテーマとした映画『バカ塗りの娘』が9月1日に全国公開される。タイトルにある“バカ塗り”とは青森県では馴染みのある、津軽塗を指す言葉。完成までの工程が四十八工程にも及ぶ津軽塗は、バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫と言われるほど、“塗っては研ぐ”をバカ丁寧に繰り返して作られている。本作は津軽塗の完成までの工程を一つ一つ丁寧に映し出しながら、津軽塗が繋ぐ父娘の絆と家族の...
工芸トピックス VOL.15
東海道に古くからある要所として、多くの旅人で賑わってきた歴史ある宿場町・鞠子宿(まりこしゅく)。自然豊かな里山に佇む築100年の古民家、全5棟がリノベーションされ、「鞠子 工芸ノ宿 泉ヶ谷」が新たにオープンした。開発を担当したのは静岡でまちづくりの事業を担う株式会社創造舎。宿は全て一棟貸しで、太い梁や土間など木のぬくもりあふれる古民家の特徴を生かしながら、快適に過ごせるようリノベーションされている...
展覧会・イベントレポート VOL.23
2023年6月28日(水)~7月3日(月)、日本橋三越本店では4年ぶり3度目となる小川郁子さんの個展が開催された。小川さんは、江戸切子と薩摩切子がそれぞれ継承してきた特徴を大胆に融合させ、美しいガラス作品を制作している。今回の個展では、小さな帯留めや酒器から大ぶりの鉢や花入まで、全160点を展覧。過去作から新作までを同時に鑑賞できる、小川さんの創作活動の軌跡をたどる展覧会となった。
KOGEI & Me VOL.32
千葉県出身の松浦健司さんは、菅原工芸硝子で製品開発の責任者を務めるガラス職人。工学部の大学生だった頃にガラス教室へ通い始めたことがきっかけで、ガラスの魅力に取り憑かれ、大学卒業後に地元のガラスメーカーである菅原工芸硝子に入社した。松浦さんにとって、ガラスは「やっていて飽きない、面白い素材」。一つ完成させると、すぐにまた作りたくなるのだという。ガラスの透明感の中にきらきらした表情をいかに引き出すか、...
工芸トピックス VOL.14
2021年に富山県高岡市にオープンした「金ノ三寸(かねのさんずん)」は、高岡銅器を実際に使う、体感する、生活の中に溶け込ませることで高岡銅器そのものの理解を促進することを目指して生まれた、一棟貸し切りの民家ホテル。鋳物の街・高岡市金屋町の築100年の町家をリノベーションし、外観は千本格子(さまのこ)のある伝統的な意匠を復活させ、内部はモダンなデザインと匠の技を融合させた快適で清潔感のある空間を提供...
連載コラム『日本工芸の歩む道』 VOL.7
工芸における日本の美意識を語る上で、欠かすことのできないもの。その一つは、「用の美」というものであろう。この言葉は、美術評論家であり思想家であった柳宗悦が民藝運動の中でたびたび強調したものであり、美への道には美術と工芸との二つがあるとした上で、工芸においては、「用のみが美を生む」とした。当時の日本は、急速に工業化が進み始めていたが、そうした時代に手仕事の工芸品に着目し、鑑賞品としての美しさとは異な...
注目の展覧会・イベント VOL.37
Ateliers d’Art de France(アトリエ・ダール・ド・フランス)が主催するアートとクラフトの国際ビエンナーレ、第6回『Révélations(レベラシオン)』が2023年6月7日(水)から11日(日)の期間、パリ中心部のエッフェル塔に面した会場、グラン・パレ・エフェメールで開催される。2013年に始まった現代工芸のための本イベントは今年で10周年を迎え、5日間のイ...
展覧会・イベントレポート VOL.22
岡山県備前の陶芸家、森本仁さんの作品展が東京 碑文谷のギャラリー、宙(そら)にて開催された。森本さんにとって、宙での展覧会は3年ぶり2度目。前回は二人展で、個展としては今回が初だという。食器や酒器、茶器、花器など総勢300点ほどの作品を展覧した。花器には森本さん手ずから生けた美しい花が彩りを添える。
注目の展覧会・イベント VOL.36
『ロエベ財団 クラフトプライズ 2023』展が2023年5月17日から6月18日の期間、ニューヨークで開催される。30人のファイナリストの入選作品がノグチ美術館にあるイサム・ノグチのスタジオで展示される予定だ。展示会場はイサム・ノグチが晩年、アメリカで芸術活動の中心としていた場所だが、今まで一般には公開されておらず、今回のロエベ財団 クラフトプライズ 2023の展示で初めて公開される。今年は117...
日本各地の工芸の展覧会・イベント情報。
VOL.1-42
更新
産地を訪れ、その土地の空気を吸い、作り手と同じ景色を眺めながら、気づき、感じたこと。
VOL.1-8
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今、工芸の世界で起きていること。注目の最新情報。
VOL.1-17
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工芸の展覧会・イベントレポート。
VOL.1-23
更新
伝え繋ぐ、作り手たちの工芸への想い。人生で最高の一枚と共に。
VOL.1-32
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作り手からの新商品情報。
VOL.1-11
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日本から世界へ。工芸を通じた「気づき」の言葉。
VOL.1-4
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日本各地にある、さまざまな工芸の産地を紹介。
VOL.1-3
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VOL.1
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