
2023年2月16日(木)〜19日(日)の4日間、京都府の丹波・京都・山城地域にて『DESIGN WEEK KYOTO 2023 in 丹波・京都・山城』が開催される。イベントのメインコンテンツは、ものづくりの現場が一斉に開放される「オープンサイト」。近年、世界中のクリエイティブな街で実施されているオープンサイトイベントだが、DESIGN WEEK KYOTOは2016年に第1回が開催され、今年で...
1933年に発表された谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼賛(いんえいらいさん)』は、日本の美意識を広く海外にまで紹介している本の一つである。日本の暮らしには、いかに薄暗がりが大切であったかを独特の文体で書いたこの書は、日本の美意識に興味を持つ外国人や、アート、デザイン、建築などを学ぶ学生にとっては必読書となっており、哲学者のミシェル・フーコーや世界的な建築家である安藤忠雄らも大きく影響を受けたとされている。
連載コラム『工芸産地』 VOL.3
奈良時代の高名な僧、行基が発見したと伝えられる山中温泉。北陸の山懐に抱かれ、美しい橋の架かる渓谷沿いに温泉旅館が点在する、風情ある町だ。かの松尾芭蕉もこの地を訪れ、「山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ」と詠み、山中温泉を有馬・草津と並ぶ「扶桑の三名湯」と讃えている。山間にありながら、日本海の新鮮な海の幸も味わえる豊かな食文化も魅力のひとつだろう。こうした自然に恵まれた環境は、繊細な手仕事の技術を育んで...
展覧会・イベント情報 VOL.52
日本デザインコミッティー主催の企画展『The rebirth of Kokura Ori 縞の美・縞の粋 ― ひとひらの裂(きれ)から小倉織の再生』が、2022年12月27日(火)〜2023年2月20日(月)の期間、松屋銀座・デザインギャラリー1953にて開催される。小倉織は豊前小倉(現在の福岡県北九州市)を中心に江戸時代から作り続けられてきた歴史ある木綿織物。丈夫で地厚な小倉織は豊前小倉藩の特産...
展覧会・イベントレポート VOL.19 AD
有田のものづくりを、もっと広く知ってほしい。磁器の生産現場を紹介する展示・体験イベント『Go Forward 2022 ―磁器のものづくりに関わる“14P”のこれから―』は、そんな作り手たちの思いを乗せて、2022年11月3日(木・祝)~5日(土)の3日間にわたり開催された。このイベントを仕掛けるNEXTRADは、佐賀県伊万里・有田の窯元の若手経営者及び後継者など14名で構成されるチームだ。昨年に...
展覧会・イベント情報 VOL.51
日本初となるアートの仕事に特化したジョブフェア『ART JOB FAIR 2023』が2023年1月28日(土)、29日(日)の2日間の日程で開催される。出展する全国各地のアート団体10社と、期間中に開催される8つの講座の内容が発表された。ART JOB FAIRは「アートの働き方に光をあてる」をテーマに、求人情報をオープンにし、誰でも参加できる透明性の高い出会いの場として企画されたジョブフェア。...
連載コラム『日本工芸の歩む道』 VOL.3
日本ならではの美意識を語るとき、「侘び寂び」と同じように、「間」と「余白」という言葉も欠かせないものだ。「間」は、主に演劇や音楽、対人関係の中で意識されるもので、「余白」は美術やデザインなどの平面的なものにおいて、頻繁に用いられてきた言葉である。
新商品情報 VOL.7
かつて鍋島藩の御用窯が置かれ、秘窯の里とも呼ばれる佐賀県伊万里市大川内山。畑萬陶苑は当地にて、自然をモチーフとした伊万里鍋島焼の繊細な絵付けと、それを引き立てる白く薄い生地にこだわって磁器を作り続けている窯元だ。伝統的な様式のみならず、現代の生活に即したデザイン製作や、異業種とのコラボレーションにも積極的で、常に新しい技術や表現に挑戦している。今回新しく発表されたマグカップ《Rim Mug》は、「...
自らの哲学を作品に映し出す人々。唯一無二の表現を追い求めて。
日本の各地に根ざす工芸メーカー。
海を越えて伝えたい、日本工芸の「今」。