「クラフトマンシップ」
連載コラム『日本工芸の歩む道』後編「現代社会と工芸」 VOL.2
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
兵庫県丹波篠山を拠点に活動するガラス作家。プロダクトデザインを学んだのち辻野剛氏の吹きガラスに出会い、その世界に魅了され、卒業後は国内外のガラス工房で経験を積み、大阪芸術大学では技術指導に携わる。現在はパートナーの関野ゆうことともに立ち上げた吹きガラス工房「SORTE GLASS」にて、ガラス作家としての高い技術力を武器に、日本的な「引き算の美」を表現した作品制作に注力している。
美の基準は「引き算」。そう語る関野亮は、吹きガラスの高度な技法を駆使したベネチアングラスを制作すると同時に、その不断の努力によって培われた技を礎とした、日本人としての美意識を表現する道を追求する。色素を極限まで削ぎ落した、まるで水墨画を思わせるような「刻硝」の作品群には、関野自身のアイデンティティへの意識が如実に表れているといえるだろう。
大阪に生まれる
大阪デザイナー専門学校プロダクトデザイン科ガラスコース 卒業(大阪)
佐竹ガラス株式会社流工房 アシスタント(大阪)
fresco(辻野剛氏の吹きガラス工房)の建設に携わる(大阪)
fresco 工房スタッフ
Keith Rowe Glass Studio 制作スタッフ(オーストラリア)
大阪芸術大学芸術学部工芸学科ガラス工芸コース 非常勤副手(大阪)
大阪芸術大学芸術学部工芸学科ガラス工芸コース 技術指導員(大阪)
フリーランスで活動
吹きガラス工房「SORTE GLASS」を立ち上げ、活動中