『The rebirth of Kokura Ori 縞の美・縞の粋 ― ひとひらの裂(きれ)から小倉織の再生』展覧会レポート
展覧会・イベントレポート VOL.20

1983年、染織家・築城則子さんは、福岡県北九州市の小さな骨董品店で一片の端布に出会う。それは立体感あるたて縞が美しい、小倉織の子供の袴地だった。この運命的な出会いから、昭和初期より生産の途絶えていた小倉織の復元・再生に取り組み始めた彼女は、1984年についにその試みを成功させた。その後、築城さんが今日までに制作してきた小倉織作品は約400点以上にのぼる。今回の松屋銀座・デザインギャラリー1953...