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2026.1.6 – 3.10
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2026.1.31 – 3.15
岐阜県現代陶芸美術館
2026.2.7 – 5.24
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福井県立美術館

「ガラスそのものの美しさを引き出したい」と語る小川さんの手技は、江戸切子と薩摩切子の垣根を超えた、切子ガラスの新たな表現の可能性を示唆している。船のような特徴的な形で一際目を引いた《硝子切子鉢「Flowing Blue」》も、こうした小川さんの創作の展望を捉えることのできる作品だ。これは、小川さんが日頃からガラス生地をオーダーしている厚木グラススタジオのガラス作家・島村信一さんの手による吹きガラスを用いたもので、極限まで無駄を削ぎ落としたごくシンプルなカットデザインが、ガラスそれ自体の美しさを一層引き立てている。
生地にさまざまな色ガラスを取り入れていることも、小川さんの作品の特徴の一つ。落ち着いた色彩の「青緑」や「藍」は生活空間との相性が良く、小川さんが好んで使用する色である。濃い青が特徴の「瑠璃」は、「金赤」とともに江戸切子の伝統色とされ、その鮮やかさにはなんともいえない高級感がある。ほかにも「金紫」「黒」「オパール」「アンバー」といった色とりどりのガラスがあり、鑑賞者の目を涼やかに楽しませてくれた。
作品の制作方法について尋ねてみると、「ガラスに直接デザインを描き、消したり描いたりを繰り返しながらバランスを見て下描きを整えていきます。カットし始めてからも、作りながらイメージがだんだんと形になっていく感じです」と教えてくれた。作品タイトルは完成後につけている。イメージが伝わりやすく、かつ野暮ったくならない言葉をつけたいが、それが意外と難しいのだと小川さんは笑う。屈託のない穏やかな人柄は、その手が生み出す作品とともに多くの人を魅了している。
文:堤 杏子
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