森工芸が新たなマテリアルブランド「TSUKIT」を発表
新商品情報 VOL.23

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
京都府
2025.8.9 – 12.21
樂美術館
岐阜県
2025.8.16 – 8.31
GALLERY crossing
京都府
2025.8.22 – 9.3
京都 やまほん
東京都
2025.8.23 – 8.31
うつわや 涼一石
副島硝子工業の次代を担う職人である、副島正稚さん。副島さんは「肥前びーどろ」と呼ばれる、佐賀県地方特有の型を用いない宙吹き硝子を得意とする。大学で硝子を学び、入社してからは父や先輩たちの背中を見ながら技法を学んできた。
手作業のみで行う宙吹きの成形作業は、熱との対話の日々だ。「硝子のものづくりは、手の器用さだけでなくて、熱のことを理解していないといけないんです。今どこが冷めていて、どこが熱いのかという、それさえきちんとわかっていれば、空中で形を変えられるんです」。伝統技術を継承する者としての責任を感じながらも、硝子の原料や製法の改善をするなど、飽くなき探究心を抱いている。
少数精鋭の工房で火を絶やすことなく稼働を続けるには、長期の休みをとる暇もないが、「まだまだガラスのことを知らない。もっともっと知りたい」と話す。副島さんの志は美しく輝き続けている。