第2回京都クラフト&デザインコンペティション『TRADITION for TOMORROW』開催
工芸トピックス VOL.41

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
京都府
2025.8.23 – 9.3
陶椀
東京都
2025.9.3 – 9.8
日本橋三越本店
東京都
2025.9.4 – 9.9
柿傳ギャラリー
2025.9.5 – 9.20
HULS GALLERY TOKYO
備前市立備前焼ミュージアムが生まれ変わり、備前市美術館として2025年7月12日(土)にグランドオープンした。同館では、備前焼を中心とした現代陶芸に加え、世界の現代美術、建築、デザインなど幅広い分野の芸術作品を紹介する予定だ。地域の文化創造拠点、そして備前の現代陶芸の魅力を国内外へと発信する新拠点として来館者に愛される美術館になることを目指している。
建物の設計を手掛けたのは、建築家の櫻井潔。土と炎の力で美しさを表現する備前焼とも通じる「素の美」をテーマに設計した。階段や床材に瀬戸内の自然石を使用するなど素材そのものの美しさを生かし、モノトーンを基調とした空間にまとめることで、凛とした雰囲気を創り出している。エントランス中央では、人間国宝の伊勢﨑淳が制作した備前焼の巨大モニュメント《土と炎の記憶》が出迎えてくれる。圧倒的な存在感が来館者を包み込み、これから出会う作品たちとの豊かな時間を予感させてくれる。
同館では開館に合わせて二つの展覧会が同時開催されている。『ピカソの陶芸―いろとかたちの冒険―』展では、世界的芸術家パブロ・ピカソが手がけた貴重な陶器作品36点とリノカット2点が展示されている。自由な発想と遊び心溢れた作品群からは、ピカソの創作に対する喜びを感じることができる。もう一つの『備前の現代陶芸:至極の逸品』展では、約800年の歴史を持つ備前焼の伝統を受け継ぎながら、現代において新たな表現を追求する陶芸家の作品が一堂に会する。巨匠から若手まで前期・後期合計37名による作家の作品を通して、伝統と革新が交差する備前の現代陶芸の魅力を堪能できるだろう。さらに、ギャラリートークやワークショップ等展覧会を盛り上げる多彩なプログラムも予定されている。陶芸の世界をさまざまな形で楽しめる備前市美術館に足を運んでみてはどうか。
◾️関連情報
備前市美術館公式ウェブサイト:https://bizen-moa.jp/
開館記念展Ⅰ『ピカソの陶芸―いろとかたちの冒険―』
会期:2025年7月12日(土)~9月28日(日)
会場: 備前市美術館 2階 展示室2、3
開館記念展Ⅱ『備前の現代陶芸:至極の逸品』
会期:2025年7月12日(土)~12月25日(木)
[前期:2025年7月12日(土)~9月28日(日)]
[後期:2025年10月11日(土)~12月25日(木)]
会場 : 備前市美術館 2階 展示室1
※最新情報・詳細は美術館のウェブサイトにて直接ご確認ください。