駿河竹千筋細工とソーラーテクノロジーを組み合わせた行燈《Sonnenglas® EN》が発売
新商品情報 VOL.21

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2025.4.5 – 6.22
静嘉堂文庫美術館
2025.4.19 – 11.24
大阪市立東洋陶磁美術館
京都府
2025.4.26 – 8.3
樂美術館
佐賀県
2025.4.29 – 5.6
佐賀県立九州陶磁文化館
1937年、水鳥工業は下駄木地の製造を行う会社として静岡県で創業した。静岡は、東海道の中心地として、古くから下駄産業が栄えた地域。1970年代までは夏の浴衣の履物として定着していた下駄だが、生活スタイルやファンションの変容に伴って、需要が縮小。そうした背景から、水鳥工業はサンダルの中芯加工やシューズの中底加工を手がけることになったが、創業一家である水鳥家の下駄への想いは尽きることがなかった。2代目である水鳥正志さんは、国内外のファッションスタイルを研究し、下駄を現代のライフスタイルにも合うように、形状やデザインを変える試みを開始。1993年、ジーンズやスカートなどどんな服装にも合う新たな下駄スタイルを確立し、「mizutori」ブランドをスタートさせた。
mizutoriの下駄は、足裏に心地よく馴染み、疲れにくい。従来の下駄は足裏部分がフラットで、靴に比べると長時間履くことが難しかった。mizutoriでは、右足・左足それぞれの型に合わせた木地を使うことで、長時間履くことができる下駄を手がける。手彫りで一足一足、丁寧に彫られた木地に、独自のデザインの鼻緒。伝統的な紐の鼻緒に対して、mizutoriの鼻緒は、布の中にクッション性の素材を入れることで、快適な履き心地を追求した。
現在、取扱店は国内外に60店舗以上あり、メンズ、レディースから子供用まで約120種のラインナップを取り揃えている。また、森の再生に貢献すべく、地元静岡産の木材を使用した下駄作りにも取り組んでいる。mizutoriの下駄は、現代のライフスタイルに合わせ、形を変えて、進化を続ける。