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『LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026』日本人3名を含む30組のファイナリストを発表

アデリーン・コー(シンガポール)《Endless》2025年
紙、刺繍糸、アルミニウムワイヤー、120×120×55 mm

LOEWE FOUNDATIONがCraft Prize 2026のファイナリストを発表した。今年は133の国と地域から5,100点を超える応募があり、選考委員会によって19の国と地域から、陶芸、木工、テキスタイル、家具、製本、ガラス、金属、ジュエリー、漆など、さまざまな分野・素材で制作を行なう30名のファイナリストが選出された。日本からは、京都を拠点にタペストリーを通した縞模様の再解釈をテーマに制作を行なっている中平美紗子、金沢で漆を現代的な視点から再考することを軸に制作活動を展開する田中信行、富山でフォーヴィスムと日本の「間」の概念から着想を得たガラス作品を手がける吉積彩乃の3名がファイナリストに選ばれている。

選考は、技術的な達成度、技能、革新性、芸術的なビジョンなどの観点から行なわれた。今年の候補作品の傾向として、素材選びや制作過程に自然界へのまなざしを見てとることができ、伝統文化も方向性の指針となり、現代的な背景や規模、コラボレーションを通して、籠細工や織物、染色、建築で使われる技法の再解釈が見られたという。

審査委員会は、昨年のLOEWE FOUNDATION Craft Prize 2025大賞受賞者の青木邦眞のほか、日本民芸館館長・デザイナーの深澤直人ら、デザイン、建築、ジャーナリズム、評論、美術館の学芸員など各界の第一人者で構成され、ロエベのクリエイティブディレクター、ジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスも初めて審査に参加する。50,000ユーロが授与される大賞1名と、5,000ユーロが授与される特別賞2名は、2026年5月12日(火)に発表予定。ファイナリストの作品の展覧会は、2026年5月13日(水)から6月14日(日)の期間、世界最大の東南アジア近現代美術コレクションを有する、ナショナル・ギャラリー・シンガポールで開催される。

 

◾️LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026ファイナリスト
(アルファベット順、国または地域を記載)

ババ・ツリー・マスター・ウィーバーズ × アルバロ・カタラン・デ・オコン(スペイン)
ジョーブ・バーンズ(イギリス)
スヒョン・チョウ(韓国)
モルテン・ロブナー・エスパーセン(デンマーク)
リアム・フレミング(オーストラリア)
オスカー・グスタフソン(スウェーデン)
スーザン・ホールズ(イギリス)
ゲルトルート・ハルス(ノルウェー)
チャーチェン・シェイ(台湾)
アデリーン・コー(シンガポール)
マリア・コシェンコヴァ(デンマーク)
ジョンイン・イ(韓国)
ソミョン・イ(韓国)
中平美紗子(日本)
ファデケミ・オグンサンヤ(ナイジェリア)
ジウン・パク(韓国)
ジョンジン・パク(韓国)
ラファエル・ペレス・フェルナンデス(スペイン)
ドロテア・プリュール(ドイツ)
カースティ・レイ(オーストラリア)
ヴィヴィ・ローザ(ブラジル)
エルベ・サバン(ハイチ)
ザンシ・サマーズ(ジンバブエ)
ココ・ソン(韓国)
田中信行(日本)
グラツィアーノ・ビジンティン(イタリア)
ライヤ・ウォータース(ベルギー)
ナン・ウェイ(中国)
ジェーン・ヤン=ディへイン(アメリカ合衆国)
吉積彩乃(日本)

 

◾️関連情報

LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026
展示期間:2026年5月13日(水)〜6月14日(日)
会場:ナショナル・ギャラリー・シンガポール(1 St Andrew’s Road, Singapore 178957)
ウェブサイト:https://craftprize.loewe.com/ja/craftprize2026

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KOGEI STANDARD

編集部

KOGEI STANDARDの編集部。作り手、ギャラリスト、キュレーター、産地のコーディネーターなど、日本の現代工芸に関する幅広い情報網を持ち、日々、取材・編集・情報発信を行なっている。