「遊朴館 HIDA GALLERY」グランドオープン
工芸トピックス VOL.42

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
2025.9.9 – 11.24
国立工芸館
2025.9.13 – 12.7
京都市京セラ美術館
2025.9.20 – 11.9
大阪市立美術館
2025.9.21 – 12.25
緑ヶ丘美術館 別館
家具やインテリア用品の製造販売を手掛ける飛騨産業株式会社が運営する「遊朴館 HIDA GALLERY(以下 遊朴館)」は、この秋全館リニューアルを終え、ギャラリーやクラフトショップ、カフェを備えた複合施設として、2025年10月4日(土)、岐阜県高山市にオープンする。
豊かな森林資源に恵まれた岐阜県の飛騨高山地方は、日本を代表する家具の産地だ。飛鳥時代から続く卓越した木工技術を持つ職人「飛騨の匠」の文化を背景に、遊朴館は、郷土の作家を紹介するギャラリーとして、四半世紀にわたり飛騨高山の芸術・文化の愛好者に親しまれてきた。コロナ禍の2020年以来しばらく閉廊していたが、昨年から改修を続け、このたび待望の全館リニューアルオープンとなる。空間設計は建築家の中村好文、家具デザイナーの小泉誠の両氏が手掛けた。
新生の遊朴館では、日本の優れた木工文化を未来につなぐ場として、木のぬくもりと手仕事のある豊かな暮らしの提案や、木工文化の継承に向けた取り組みを行なう。ギャラリーでは、素材と向き合い独自の表現を追求する工芸作家の仕事を中心に紹介。ショップでは、HIDAオリジナルの家具や森の香りのアロマ、地元作家の作品のほか、高品質な木工具の販売も行なう。飛騨高山観光の中心エリアという立地を生かし、インバウンド客に向けた品揃えにも注力する。地元の旬な食材を活かした食事やデザート、こだわりの珈琲を、作家による器とともに楽しめるカフェにも立ち寄りたい。椅子には、この秋発売予定の木工作家・三谷龍二デザインによるHIDAの新作を使用している。
グランドオープンを記念し、ギャラリーでは10月4日(土)より三谷龍二監修の企画展『3 materials』が開催される。扱う材料の異なる三人の作家が、共同作業によっていくつかのプロダクトを作るというユニークな趣向の展覧会だ。あわせてトークセッションや木工の実演イベントなども実施予定。新しくなった遊朴館で、木のぬくもりと手仕事が織りなす豊かな世界を体験してみてはいかがだろうか。
■ 関連情報
施設名:遊朴館 HIDA GALLERY(ユウホオカン ヒダギャラリー)
全館開業日:2025年10月4日(土)
住所:岐阜県高山市上一之町26
営業時間:10:00~18:00
休館日:水曜・第3木曜休館
ウェブサイト:https://hidasangyo.com/shop/yuhokan
グランドオープン記念企画展『3 materials 鉄 硝子 木―共にあることのかたち』
会期:2025年10月4日(土)〜11月16日(日)
会場:遊朴館 HIDA GALLERY 2Fギャラリー
主催:飛騨産業株式会社
監修:三谷 龍二
ウェブサイト:https://hidasangyo.com/exhibition/3materials
トークセッション ※定員 100名(参加無料・要予約)
日時:2025年10月4日(土)
第1部 13:00~13:50 『3 materials』
第2部 14:00~14:50 『遊朴館 HIDA GALLERY という場』
会場:飛騨高山まちの博物館(岐阜県高山市上一之町75)
詳細・予約:https://reserve.peraichi.com/r/b55ceb00
飛騨産業株式会社ウェブサイト:https://hidasangyo.com/