『LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026』日本人3名を含む30組のファイナリストを発表
注目の展覧会・イベント VOL.82

VOL.1-82
更新
VOL.1-52
更新
VOL.1-28
更新
VOL.1
更新
VOL.1-8
更新
VOL.1-4
更新
VOL.1-31
更新
VOL.1-4
更新
VOL.1
更新
VOL.1-32
更新
VOL.1-3
更新
VOL.1-12
更新
VOL.1
更新
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2026.3.19 – 3.29
セイコーハウスホール
東京都
2026.3.20 – 3.24
しぶや黒田陶苑
東京都
2026.3.20 – 3.29
加島美術
東京都
2026.3.20 – 3.29
八丁堀 とべとべくさ
350年もの歳月、風雨にさらされ続けた欅の古材。その表面は銀煤色に枯れ、厳かな表情を湛えている。しかしその断面、わずか数ミリ奥からは、作家が「木の生命が残る」と語る、真新しい木肌が顔を覗かせる。
本作は、長い時が刻んだ枯れた質感と、断ち割られた瞬間に現れる生まれたての瑞々しい面を共存させた、いわば「時間」を可視化した作品である。木工家・川合優は、この小さな六つのキューブを通じて、私たちに「工芸とは何か」という問いを投げかける。そこにあるのは、形や用途を超越した、至極根源的な、木という素材そのものへの敬意ではないだろうか。川合の眼差しは常に、その素材が育まれた森の深淵――自然の営みへと向けられている。
表面のざらりと乾いた古材の感触と、断面の潤いを帯びた生命感。その極端な対比を通じて作家の思考の深層に触れる体験は、鑑賞者の好奇心を静かに揺さぶる。