東京都庭園美術館で『ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―』開催
注目の展覧会・イベント VOL.85

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展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
2026.5.9 – 5.18
セイコーハウスホール
大阪府
2026.5.13 – 5.18
阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー
東京都
2026.5.16 – 5.21
柿傳ギャラリー
2026.5.16 – 5.31
GALLERY crossing
350年もの歳月、風雨にさらされ続けた欅の古材。その表面は銀煤色に枯れ、厳かな表情を湛えている。しかしその断面、わずか数ミリ奥からは、作家が「木の生命が残る」と語る、真新しい木肌が顔を覗かせる。
本作は、長い時が刻んだ枯れた質感と、断ち割られた瞬間に現れる生まれたての瑞々しい面を共存させた、いわば「時間」を可視化した作品である。木工家・川合優は、この小さな六つのキューブを通じて、私たちに「工芸とは何か」という問いを投げかける。そこにあるのは、形や用途を超越した、至極根源的な、木という素材そのものへの敬意ではないだろうか。川合の眼差しは常に、その素材が育まれた森の深淵――自然の営みへと向けられている。
表面のざらりと乾いた古材の感触と、断面の潤いを帯びた生命感。その極端な対比を通じて作家の思考の深層に触れる体験は、鑑賞者の好奇心を静かに揺さぶる。