「クラフトマンシップ」
連載コラム『日本工芸の歩む道』後編「現代社会と工芸」 VOL.2
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
1804年に美濃に開窯した幸兵衛窯の八代目、加藤亮太郎の作品展が愛知県の古川美術館 分館爲三郎記念館にて、2024年10月1日(火)から11月17日(日)の日程で開催される。加藤亮太郎は穴窯焼成にこだわり、自ら築窯した窯で志野や瀬戸黒、織部など美濃の茶陶を中心に制作を行なう陶芸家。美濃陶を研究し、伝統の技法を基にしながら、土と炎に向き合い新たな表現に挑戦し続けている。本年、その年の最も優秀な作家に対して授与される「2023年度 日本陶磁協会賞」を受賞。現代の日本陶芸界を代表し牽引する存在として、さらなる活躍が期待されている。
本展では、50歳「半白」を迎えた作家にちなみ、銘を付けた新作の茶盌50盌が一堂に披露される。また、大型オブジェや書と陶が融合する陶板シリーズ、書作なども展覧。茶道や書道にも通じ、日本の伝統文化に造詣が深い作家の、多岐にわたる芸術的表現が堪能できる展覧会となっている。会期中、10月19日(土)には茶会(要予約)が開催され、作家のアーティストトークや学芸員によるギャラリートークも展示期間中に複数回開催予定。半白を迎える作家の「今」に立ち会える展覧会、ぜひ足を運びたい。
◾️関連情報
『特別展 加藤亮太郎 半白記念展』
会場:古川美術館・分館爲三郎記念館(愛知県名古屋市千種区池下町2-50)
日時:2024年10月1日(火)~11月17日(日) 10:00~17:00
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌平日に休館)
作家来館日:10月1日、5日、6日、18日、19日、20日、27日/11月2日、3日、16日、17日
入場料:古川美術館・分館爲三郎記念館2館共通入館券 大人1500円、高・大学生500円、中学生以下無料(各種割引有)
古川美術館・分館爲三郎記念館 ウェブサイト:https://www.furukawa-museum.or.jp/
※イベントの日程等は変更となる場合があります。最新情報・詳細は美術館に直接ご確認ください。