『工芸シンポジウム2026 工芸は越境する 〜日本から世界へ、伝統から未来へ〜』開催
注目の展覧会・イベント VOL.81

VOL.1-81
更新
VOL.1-52
更新
VOL.1-28
更新
VOL.1
更新
VOL.1-8
更新
VOL.1-4
更新
VOL.1-31
更新
VOL.1-4
更新
VOL.1
更新
VOL.1-32
更新
VOL.1-3
更新
VOL.1-12
更新
VOL.1
更新
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2026.3.19 – 3.29
セイコーハウスホール
東京都
2026.3.20 – 3.24
しぶや黒田陶苑
東京都
2026.3.20 – 3.29
加島美術
東京都
2026.3.20 – 3.29
八丁堀 とべとべくさ

塩士正英さんは、輪島塗の製造と販売を手がける塗師屋「藤八屋」の三代目。大学卒業後、家業を引き継ぐための修行を始めた正英さんは、次第に職人の仕事に熱中していった。しかし父親からは「職人の仕事はせず、商人になるように」と諭されたという。
輪島での「塗師屋」の役割は、漆器を販売するための営業と商品企画。実際につくる工程は職人に委ねるのが習わしだったからである。それでも父親の意に反して、正英さんは、月の半分は東京で営業をしながら、職人としての技を磨き続けた。現在も、割烹やレストランへ出向いて業務用漆器の製造を受注し、上塗りという最終の塗りの仕上げを自らの手で行う。仕事をする上で大切なのは、実際に製品を使う現場の声に耳を傾けること。そうして正英さんが長年取り組んできたのが、日本一強い漆器づくりだ。
「お客様のことを考えながらする仕事には毎日達成感があります。輪島塗だからという評価を超えて、藤八屋の品物だから丈夫だと認めていただけたら嬉しい」。その妥協ないものづくりが、料理を引き立てる美しい背景となっている。