「クラフトマンシップ」
連載コラム『日本工芸の歩む道』後編「現代社会と工芸」 VOL.2
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
NPO法人TOMORROWが主催する食とアートの祭典『ECHO あしたの畑―丹後・城崎』が2023年10月7日(土)から11月26日(日)の期間、丹後と城崎の複数の会場にて開催される。今回は、かつて丹(辰砂)を生み出してきた地域である丹後の歴史に着目したアート作品、豊かな食材と丹後ちりめんを主とする産業を革新する試み、次世代との共同で取り組む土地に根ざす新たなアートの提案、の3つのテーマに沿ってプログラムが企画されている。
「古代とつながる朱の世界と次世代文化ゾーン」では、アート、工芸、建築の次世代の才能と丹後の土地が持つ固有性が混じり合うアートプロジェクトが複数展開される。「革新する土地の食と産業」では、国内外で活躍するシェフが監修した地元の食材を活用した限定ディナーや料理のワークショップが、丹後織物を建材に使用した空間で開催予定。「リジェネラティブアート―次世代工芸建築」は、京丹後・間人の街並みに佇む築100年の民家の空間が、次世代の感性とともに、木工・陶磁器・ガラス・紙・左官の伝統を引き継ぐ作家たちの共作により、3年をかけて作品化された。オリジナルの器、アート作品なども販売される。
今年が第2回となる当イベントは、地域住民と国内外から丹後を訪れる人々の心に響き、活動を担う人材の成長の場となり、上質な芸術と恵まれた自然環境により次世代を担う子どもたちの感性を恒常的に養う場となることを目的としている。開催期間中は複数のクリエイターによる作品を体感できる絶好の機会。関連イベントが多く企画され、会場も点在しているので、ウェブサイトにて詳細を確認して訪れたい。
◾️参加クリエイター
AAWAA (COSMIC WONDER)|アート・衣
中川 周士 (中川木工芸)|木工
安東 陽子|テキスタイル
新里 明士|陶磁器
池澤 夏樹|文学
西沢 立衛|建築
嘉戸 浩 (かみ添)|唐紙
畠山 直哉|写真
桑田 卓郎|陶器
幅 允孝 (BACH)|本
坂本 健 (cenci)|食
テレジータ・フェルナンデス|アート
佐藤 聡 (PONTE)|ガラス
森川 昇|記録・写真
下田 理恵|記録・デザイン
LEO|アート・箏
鈴木 心|記録・映像
サムソン・ヤン|アート
須田 悦弘|彫刻
吉岡 哲生 (ブランカ)|食
田中 義久|アート・デザイン
吉岡 幸宣 (縄屋)|食
◾️開催概要
『ECHO あしたの畑―丹後・城崎』
会期:2023年10月7日(土)〜11月26日(日)
会場:間人スタジオ、竹野・斎宮神社、丹後古代の里資料館、道の駅てんきてんき丹後、城崎温泉三木屋、丗|SEI
公式ウェブサイト:https://echo-tomorrowfield.com/
※各イベントへの参加には事前予約が必要な場合があります。詳細は公式ウェブサイトにて直接ご確認ください。