第2回京都クラフト&デザインコンペティション『TRADITION for TOMORROW』開催
工芸トピックス VOL.41

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
2025.9.9 – 11.24
国立工芸館
東京都
2025.9.11 – 9.28
BONDED GALLERY
2025.9.13 – 12.7
京都市京セラ美術館
東京都
2025.9.17 – 9.22
日本橋髙島屋
小坂玲央さん智恵さん夫婦は、漆器の専門学校の木曽高等漆芸学院の同期生として出会った。2009年に結婚。玲央さんの実家である漆器店を夫婦二人で受け継いだ。
現在、玲央さんが家具作りを、智恵さんは漆の絵付けを主に担当している。二人は普段、商品の企画や営業を共にしているが、どちらも譲らない職人タイプ。意見を交わしあうことで、新たな世界を作り上げていく。例えば、同店のオリジナル漆硝子ブランド「百色 – hyakushiki」の立ち上げの際は、二人の意向は平行線を辿ったまま、「最後はデザイナーさんがうまくまとめてくれました」と笑いながら当時を振り返る智恵さん。しかし二人の理想の背景には、受け継いだ伝統をきちんと守りたいという共通した想いがあった。
二人の願いは同じ。「百色を国内外で広く知ってもらうことで、木曽漆器の産地に目を向けてもらいたい。それが若い人たちが集まるきっかけになってほしいのです」。