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「燕三条 工場の祭典」実行委員会による展覧会『Tsubame-Sanjo Factory Museum』が「Red Dot Design Award 2022」にてグランプリを受賞

©「燕三条 工場の祭典」実行委員会

2021年に「燕三条 工場の祭典」実行委員会が開催した展覧会『Tsubame-Sanjo Factory Museum』が、世界三大デザイン賞の一つとされる「Red Dot Design Award 2022」ブランド&コミュニケーションデザイン部門において最高賞のグランプリを受賞。2022年10月にドイツ・ベルリンで授賞式が開催され、「燕三条 工場の祭典」を共催する燕三条地場産業振興センターの理事長である滝沢亮三条市長と、実行委員会のメンバーが参加した。行政が関わるプロジェクトのグランプリ受賞は日本国内初の快挙となる。

Red Dot Design Awardは、1955年にドイツで創設された世界最大級のデザイン賞。年に一度、国際的なデザインの専門家により、革新性、機能性、人間工学、エコロジー、耐久性などの9つの基準から審査される。グランプリは、部門最高賞の「Best of the Best」に選ばれた作品の中でも特に優れた作品に与えられる賞で、今年は、約50カ国、9,000件を超える応募の中から6件がグランプリに選出された。今回の受賞にあたり、Red Dot Design Award 2022は公式インスタグラムで、「『Tsubame-Sanjo Factory Museum』は、廃工場を利用し、地域の金属加工の歴史と文化を紹介するユニークな企画展です。会場、展示物、プロジェクション、映像、グラフィック、音、光などの完璧な相互作用による演出で作られた展覧会は、抗えない鮮烈さがあります。」とコメントしている。

受賞した展覧会『Tsubame-Sanjo Factory Museum』は、研磨機を製造していた2,000平方メートル超の面積、6メートル超の天井高をもつ工場跡地を舞台に、燕三条で生まれた職人の技術による高品質な製品、燕三条の歴史と文化、「燕三条 工場の祭典」の歩みを紹介したもの。展示デザインは大規模な工場の広さを生かし、中央に全体を見渡せるベンチ兼用の曲面スクリーンを配置、展示什器に工場で使用される金属コンテナを活用するなど、工場の雰囲気と調和しながらも洗練された空気感を演出した。使用した素材は会期終了後に地域の工場で再活用し、廃棄物の削減も意識している。

「燕三条 工場の祭典」は継続して開催されており、来年以降はまた新たな形で発表される予定。地域が発信するものづくりの力にこれからも注目したい。

 

■ 受賞概要
「Red Dot Design Award 2022」 ブランド&コミュニケーションデザイン部門 グランプリ受賞
タイトル:Tsubame-Sanjo Factory Museum(英)/ 燕三条 ファクトリーミュージアム(日)
会 場:新潟県三条市西大崎1-1-18(旧 野水機械製作所 工場)
会 期:2021年11月5日(金)〜21日(日) *会期終了
主 催:「燕三条 工場の祭典」実行委員会

実行委員長:山田 立(玉川堂)
全体監修:山田 遊(method)
アートディレクション・デザイン:小林 弘和、山田 春奈(SPREAD)
撮影:神宮 巨樹、古平 和弘
プロジェクション:岸本 智也
編集:山田 泰巨
施工:斎藤 巧(SPACE DESIGN TAKUMI)/ 斎藤 和也(ストカ)
プロジェクトマネジメント:横山 裕久(side)、坂井 小夜香(method)
プレス:小池 美紀(HOW INC)

「燕三条 工場の祭典」ウェブサイト:
https://kouba-fes.jp/

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編集部

KOGEI STANDARDの編集部。作り手、ギャラリスト、キュレーター、産地のコーディネーターなど、日本の現代工芸に関する幅広い情報網を持ち、日々、取材・編集・情報発信を行なっている。