インタビュー:陶芸家・加藤亮太郎
VOICE VOL.7
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
1816年に新潟県の燕三条で薬罐(やかん)屋として創業して以来、鎚起銅器の技術による製品を作り続けている玉川堂。近年は産地でものづくりの魅力に触れられるような、産業観光への取り組みも積極的に行なっている。
新潟県燕市の燕本店、東京・GINZA SIX内の銀座店に続き、新店舗「玉川堂 笄 KOGAI」が2024年3月10日(日)に東京・西麻布にオープンした。店名の「笄(こうがい)」は、この地域の旧町名であり、古くは女性のかんざしの一種として金工師が制作していた工芸品の名前でもあることから名付けられた。新店舗は工芸品のセレクトショップで、湯沸をはじめとする茶器や酒器などの玉川堂の製品に加え、銅器と共に愛用できる手仕事のくらしの道具も多く取り揃えている。3月の開業時には、玉川堂のほか木工、染織、漆器、陶磁器、ガラス、金工など、12の作家とメーカーの品が並び、店舗では銅器のメンテナンスや使用方法を相談したりと、生活に工芸を取り入れる楽しみに満ちた空間となっている。
オンラインによる非対面の販売が普及した今、さまざまな作り手の工芸品を手に取って語り合えるような、豊かな時間を過ごせる場を作りたいという思いから生まれた「玉川堂 笄 KOGAI」。ゆっくりくつろげるよう、店内にはお茶を提供するためのキッチンカウンターや椅子も用意されている。店舗は表参道駅から歩いて10分ほどと、訪れやすい立地だ。使うと気持ちが浮き立つような、暮らしに寄り添う工芸品を見つけに、ぜひ気軽に足を運んで欲しい。
◼️店舗概要
玉川堂 笄 KOGAI (ぎょくせんどう こうがい)
住所:東京都港区西麻布2丁目18-10
電話:03-6450-6370
アクセス:表参道駅 (A5出口から徒歩10分)
営業時間:水・木・土・日 11:00〜18:30/金 12:00〜19:30
店休日:月・火
ウェブサイト:https://www.gyokusendo.com
◼️取り扱い作家・メーカー(2024年3月開業時)
玉川堂(鎚起銅器/新潟県)
我戸幹男商店(山中塗/石川県)
KiKU 竹俣勇壱(金工/石川県)
木戸優紀子(九谷焼/石川県)
健太郎窯(唐津焼/佐賀県)
鈴木盛久工房(南部鉄器/岩手県)
瀬沼健太郎(硝子/秋田県)
つちや織物所(織物/奈良県)
畑萬陶苑(伊万里鍋島焼/佐賀県)
ふじい製作所(木工/兵庫県)
松本郁美(陶磁器/滋賀県)
マルナオ(木工/新潟県)
村上慶子(染織/千葉県)