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10年で100人の職人が育つまちを目指して。静岡の「駿府の工房 匠宿」を拠点に「工芸村構想」共同プロジェクトが本格始動

駿府の工房 匠宿(外観)

静岡市を拠点とする建築・デザインオフィスの創造舎が、都市デザイン事務所のGreen Cities、米国ポートランドのランドスケープデザインファーム PLACEと協業し、静岡の丸子にある伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」周辺のまちづくりに関する共同プロジェクトを本格始動した。

2021年より静岡市の指定管理者として創造舎が運営を担っている「駿府の工房 匠宿」は、工房に展示会場やギャラリー、カフェレストランが併設され、静岡に伝わる駿河竹千筋細工、和染、木工、漆、陶芸などの工芸体験のほか、企画展やイベントを開催している。今回、匠宿の周辺地域を含むエリア全体のまちづくり計画では、10年で100人の職人が育つ場となる「工芸村構想」を掲げている。職人が生業を持続できる現代の工芸村を実現することで、伝統工芸の継承にとどまらず、空き家や低未利用地の利活用、定住人口の増加、産業振興と観光振興の両立を目指している。

匠宿周辺は、広域かつ関係者の立場やニーズが多様で、行政との強い連携が欠かせない地域。プロジェクトでは、創造舎が匠宿の運営主体として職人・地域住民・行政をつなぐ役割を担い、Green Citiesが地域戦略とビジョンの構築・住民参加型プロセスの設計、PLACEがランドスケープおよび都市デザインによる将来像の具体化を担当する。

Green CitiesとPLACEのスタッフが現地を訪れ、2026年6月に開催した第1回のワークショップでは、匠宿の職人・スタッフ、近隣住民、静岡市職員など幅広い関係者が参加し、エリアの将来像について意見交換を行なった。続いて10月に開催した第2回のワークショップでは、第1回で共有した地域の課題や資源をもとに、具体的な場所ごとの将来像に踏み込んで検討を進めている。

運営主体の創造舎は、長期的視点から、専門的な知見を持つ外部パートナーと共創し、工芸を生業にできるまちの未来を地域の人々と共に描いている。国内の他の地域にも共通する課題への積極的な取り組みに、今後も注目していきたい。

 

◾️関連情報
株式会社創造舎
https://sozosya.co.jp/
駿府の工房 匠宿
https://takumishuku.jp/

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KOGEI STANDARD

編集部

KOGEI STANDARDの編集部。作り手、ギャラリスト、キュレーター、産地のコーディネーターなど、日本の現代工芸に関する幅広い情報網を持ち、日々、取材・編集・情報発信を行なっている。