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藤巻製陶

Fujimaki Seitou
社名
有限会社藤巻製陶
地域
佐賀県・有田
住所
〒844-0025 佐賀県西松浦郡有田町外尾山 丙1804
代表
藤本 浩輔
創業者
藤本 三右ヱ門
創業年
1775年
従業員数
13名

ROOTS

1775年に有田の地で創業した藤巻製陶は、美しい青白磁で知られる窯元である。青白磁とは、白磁に水色がかった透明感のある釉薬のことで、その起源は11世紀の中国・景徳鎮に遡る。江戸時代より、鍋島藩の定める17窯場の一つとして染付皿や鉢類などを生産してきた同社は、九代目の藤本覚司さんの代になって、青白磁の生産を始めた。その背景にあったのは、高度経済成長期の絵付師の人材不足だった。覚司さんは産地内での差別化を図るため、日本での作り手が少なく、珍しい技法の一つであった青白磁の開発に着手した。以来、絵付けが一般的なこの地で、藤巻製陶は、白磁や青白磁、結晶釉などを駆使して、絵を施さない清涼感のある磁器を制作している。

有田の歴史を感じさせる煙突

白地に釉薬の「溜まり」を設けることで色の濃淡を作り出す青白磁の器は、その爽やかな色合いから、夏の時期の料亭で人気の存在となった。ガラスのような透明感のある青は、見る人の心を惹き付けてやまない。青白磁は、通常の釉薬よりもガラス質が厚いため、焼き上がりに凹凸が生じないよう、生地の段階から釉薬の溜まり部分を薄く成型しなければならない。また、釉薬の厚みが増すと割れやすくもなるため、高い技術が求められる。

丁寧に吹き付けられた青白磁の皿

釉薬試験を繰り返して、独自の釉薬表現を追求

青白磁の開発によって培ってきた独自の釉薬技術と、淡い発色が活きる個性的な器の形に、藤巻製陶の磁器制作へのこだわりが見て取れる。覚司さんに続く10代目の藤本浩輔さんは、その技術を生かし、現代のライフスタイルに合うモダンな有田焼ブランド「1616/」の制作も手掛けている。国内外のデザイナーとのコラボレーションをしながら、「自分は技術屋」と語る浩輔さんは、どんな難しい要求にも挑戦する姿勢を貫いている。絵付けをしない窯元だからこそ、藤巻製陶は形と釉薬に磨きをかけて、他にはない表現を追求し続けている。

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