「クラフトマンシップ」
連載コラム『日本工芸の歩む道』後編「現代社会と工芸」 VOL.2
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
400年以上の歴史を有する磁器の一大産地、佐賀県有田町。有田焼に携わる窯元・商社等で構成される有志のグループが、有田の魅力を伝える展示・体験・対話イベント『ジバニイキル』を、2024年9月19日(木)から21日(土)の3日間、東京・青山のLIGHT BOX STUDIO AOYAMAで開催する。
会場では、伊万里・有田焼窯元の若手経営者および後継者13社(名)のチームNEXTRADによる、作り手自ら製造工程や得意技術を紹介する展示と製造体験ワークショップ、有田焼のショッピングモール「アリタセラ」を運営する有田焼卸団地協同組合青年部5社(名)による、商品開発の過程や商社の機能を紹介する展示、100種類以上の箸置きを展示・販売する「肥前・有田 箸置き市」が開催される。そのほか、有田焼産地の未来を考えるご当地トーク番組「伝トーク!!」の公開収録、有田焼産業の持続可能性に向けた取り組みの紹介、手仕事による商品の個体差を個性として楽しむ伊万里・有田焼の展示販売、NEXTRADが各社の技を駆使して制作した「金魚」モチーフの一点ものの作品の展示販売など、充実の企画内容となっている。
イベントタイトルにある「ジバ」には、「その場所、地元」を意味する「地場」と、有田焼の原料である陶石の産出地かつ磁器の生産地である「磁石場/磁器を生産する場」、その地に惹きつけられる「磁場」の3つの意味が込められている。イベントを通して有田焼の魅力や産地の空気感に触れた後は、実際に産地を訪れてみてはいかがだろう。11月下旬に有田で開催される『秋の有田陶磁器まつり』期間中には、今回のイベントに参加している窯元のオープンファクトリーなど、より有田焼を深く知ることができる、現地ならではの企画が多く予定されている。有田焼を生み出している人々に直接出会える貴重な機会、ぜひ奮って参加したい。
■関連情報
伊万里・有田焼のものづくりを体感できる3日間『ジバニイキル』
会期:2024年9月19日(木)〜21日(土)
会場:LIGHT BOX STUDIO AOYAMA(東京都港区南青山5丁目16-7)
開催時間:
9月19日(木) 13:00〜18:00
9月20日(金) 10:00〜17:30
9月21日(土) 10:00〜18:00
※入場無料
公式ウェブサイト:https://jibaniikiru.studio.site/
主催:伝トーク!!実行委員会(ジバニイキル事務局:有田商工会議所)
参加団体:NEXTRAD、アリタセラ(有田焼卸団地協同組合)青年部有志、佐賀県陶磁器商業協同組合
後援:有田町、佐賀県、有田商工会議所、有田観光協会
協力:有田ケーブルネットワーク、promoduction
※イベントの詳細は公式ウェブサイトにて直接ご確認ください