京都・妙心寺塔頭の僧侶と工芸職人によるブランド「禅静 –ZenSei–」販売開始
新商品情報 VOL.30

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展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
2026.6.3 – 6.28
六々堂
2026.6.6 – 7.18
KOTARO NUKAGA(六本木)
東京都
2026.6.6 – 8.12
日本民藝館
東京都
2026.6.12 – 6.27
HULS GALLERY TOKYO
備前焼に多くの人々が惹かれるのは、大地の豊かさに自然と畏敬の念を抱くからだろうか。備前焼には釉薬を使わず土を焼き締めるだけとは思えないほど幅広い色合いや表現が存在し、観る者を飽きさせない魅力がある。
備前の代表的な表現技法である緋襷は、藁を巻き付けて焼くことで、焼成中に藁が触れていた部分が鮮やかな緋色に変化し美しい模様となる技法だ。藤田氏の作品の緋色はひときわ明るく、徳利の口元からあふれるように裾へと流れている。滑らかな中に小さな石の粒が見え隠れする土肌は手のひらにひんやりと心地良く、注ぎ入れる酒も和らいでいくようだ。
伝統の様式ながら見るたびに新鮮で色褪せない存在感は、土の本質に迫る作家の真摯な姿勢が引き出したものだろう。控えめで簡潔な美しさがにじみ出る、手放せない一作である。