『特別展 加藤亮太郎 半白記念展』が古川美術館 分館爲三郎記念館で開催
注目の展覧会・イベント VOL.60
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
愛知県
2024.10.1 – 11.17
古川美術館 分館 爲三郎記念館
東京都
2024.10.4 – 10.9
銀座 日々
京都府
2024.10.4 – 10.16
京都 やまほん
2024.10.4 – 10.22
Sophora
日本橋の榛原で半世紀以上を務める星野さんは、19歳のときにアルバイト店員として入社した。徒弟制度があった当時、榛原には親ほど歳の離れた番頭たちがおり、星野さんは仕事と遊びの楽しさを教わったそうだ。
最初の仕事は、料亭から歴代の宰相宅まで幅広いお得意様への配達仕事。配達を通じて、紙の生産地や種類などを学んだ。やがて、星野さん自らが番頭となり、総支配人にもなった。戦後の混乱期からバブル時代を経て、時代の変遷とともに、求められる紙の用途は変わったが、いつの時代にも必要とされてきたという実感がある。
「紙は歴史を伝えるものであり、文化とも密接です。どれほど世の中が変わり続けても、紙が途絶えることはないでしょう」。そう語る星野さんは、変わりゆく日本橋の街の姿を見続けながら、改めて紙の大切さを今の時代へと伝えようとしている。