壁面に並ぶのは、光井さんの代表作のひとつ《Bottle People》シリーズ。モノトーンのガラスからは大人びた印象を受けるが、手吹きの滑らかな曲線で構成されるピープルはみな自然体でおおらかだ。片手を挙げて挨拶をする ”Hello” や小さく丸まった ”くるまる人”、ピープルとその住処のような ”Room” など、ユーモラスに、アンニュイに、静かに、それぞれのピープルが思い思いの空気をまとわせ佇んでいる姿を見ていると、自然と肩の力が抜けていく。この絶妙な空気感は、光井さんならではの造形・色彩感覚によって生まれている。