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備前茶盌

陶芸
工芸作家
伊勢﨑 晃一朗
産地
岡山県・備前
サイズ
W149 × H115 × D137mm
素材
陶土

素材と形の可能性

伊勢﨑晃一朗の《備前茶盌》は、備前のきめ細かな土を高温の薪窯でじっくりと焼き締めて作られた作品。褐色を基調とする肌に、胡麻や焦げといった窯変が現れ、どの方向から眺めても異なる景色を楽しむことができる。丸みを帯びた器形や、口縁のわずかな揺らぎも印象的だ。端正な佇まいの中にも、作家の手の動きが感じられる。穏やかな曲面と微妙に変化する輪郭が、備前の土が持つ質感を引き立て、素朴さと洗練とが調和した造形を生み出している。

六古窯の一つに数えられる備前焼。その名家に生まれた伊勢﨑は、彫刻を学んだ経験を生かし、備前の土を用いた造形の可能性を追求してきた。伝統的な技法と素材を受け継ぎながら、土の質感や窯変による表情を生かした独自の造形を展開している。本作においても、備前特有の豊かな土味と窯変を巧みに取り込みながら、簡潔な器形の中に現代的な感覚を映し出している。

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