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プラチナ 蓮透菓子皿

陶芸
工芸作家
伊藤 剛俊
産地
栃木県・益子
サイズ
Φ160 × H25 mm
素材
陶石

透かしの造形美

伊藤剛俊作《プラチナ 蓮透菓子皿》は、蓮の花が静かに水面へと広がる情景を思わせる作品。規則的でありながら有機的な透かし文様は美しい陰影と奥行きを生み、器そのものに豊かな表情を与えている。

伊藤剛俊は、独自の透かし彫り表現を追求する陶芸家。ヴェネチア建築から着想を得た精緻な造形は、独立後およそ10年にわたる試行錯誤を経て、現在の完成度へと磨き上げられた。素材には、緻密な彫刻に耐えうる強度を備え、端正な輪郭が表現可能な磁土を使用。素地は一点ずつろくろで成形し、最適な乾燥状態を見極めながら、手作業で素早く文様を彫り抜いていく。こうした高度な技術と素材への深い理解が、この繊細な表現を支えている。仕上げに施されたプラチナ彩は、金属を思わせる落ち着いた光沢と現代的な高級感を演出し、作品の彫刻的な存在感をより際立たせている。

建築装飾を思わせる構成の中にも、植物が持つ柔らかな生命感が息づく。陶芸と建築、光と影が響き合う、伊藤ならではの美意識が凝縮された作品である。

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