「小松・加賀(石川県)」
トラベルガイド VOL.1

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東京都
2026.1.6 – 3.10
日本民藝館
岐阜県
2026.1.31 – 3.15
岐阜県現代陶芸美術館
2026.2.7 – 5.24
豊田市民芸館
2026.2.14 – 3.15
福井県立美術館
緩やかな輪郭で構成されるガラスの「人」。静かに佇むその人は、小さな頭をわずかに傾げ、不思議そうにこちらを見つめている。見つめている、といっても、その表情にはっきりとした凹凸や稜線はない。向き合ったときの印象である。本作から何を感じ取るかは、その雰囲気や空気感を通じ、ふわりと鑑賞者に委ねられているようで、心地が良い。
ガラスという素材は硬質である。しかし、まるで成形中の融けた柔らかさをそのまま留めたような出で立ち。対極にある二つの要素を同時に内包する表現は、光井威善の真骨頂だ。ガラスの色調は抑制され、透過する光や厚みの揺らぎが、周囲の空気や時間を柔らかく映し込む。作家は本作を通して、曖昧に立ち上がる「人」の気配を、過度な説明を排した造形によって示している。
《Bottle People》は、日常の中に置かれたとき、何かを主張することはない。穏やかな余韻を残して、ただ静かにそこに在り続ける存在である。流れゆく時間の中でそっと寄り添い、観る者それぞれの想像を解き放つ作品だ。