駿河竹千筋細工とソーラーテクノロジーを組み合わせた行燈《Sonnenglas® EN》が発売
新商品情報 VOL.21

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2025.4.5 – 6.22
静嘉堂文庫美術館
2025.4.19 – 11.24
大阪市立東洋陶磁美術館
京都府
2025.4.26 – 8.3
樂美術館
佐賀県
2025.4.29 – 5.6
佐賀県立九州陶磁文化館
「備前の徳利、唐津のぐい呑」。日本酒を愛好する人は聞き覚えがあるのではないだろうか。鉄分を多く含む備前の土は、水をまろやかに、酒を美味しくすると昔から言われており、徳利は備前を代表する酒器として、多くの作家が名品を生み出している。
豊福博氏の徳利は、氏の他の作品にも見られる、流れるような面で構成された形状が美しい。余分な物を削ぎ落とした現代的な造形は、備前の土の表情を引き立たせるために辿り着いたものであろう。豊福氏はありのままの土を見せる表現に情熱を傾け、自然練込と呼ばれる技法で原土を丁寧に拵え、焼き上がりを想像しながら形を作り、年に一度の窯焚きに臨んでいる。
酒を注ぎ入れる度に変わりゆく風合いも、焼締陶の見どころだ。酒器を自ら育てる楽しみも備前の徳利の醍醐味である。