工芸の今を世界へ問う展覧会「『工+藝』KO+GEI 2026」、東京美術倶楽部にて開催
注目の展覧会・イベント VOL.84

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中里博彦・博恒兄弟共作のぐい呑。弟の中里博恒が成形した素地に、兄の中里博彦が絵付けを施し、二人で作品を作り上げた。
素地はろくろ挽きで成形。外側に描かれた文様が内側に透けるほど、薄く繊細に作られている。それぞれのぐい呑には日本で伝統的に親しまれてきた吉祥文様が描かれ、秩序ある佇まいの青海波、白と藍のコントラストが楽しく軽やかな印象の瓢箪、立体的な陰影が上品な花唐草と、染付という技法を駆使した幅広い表現が見事だ。均整の取れた清涼な白磁に、呉須のしなやかな線と繊細な濃淡が美しく、二人の作家の確かな技量に舌を巻く。いずれのぐい呑も、手に取って使ってみたいと思わせる魅力を宿している。
長崎県佐世保の三川内焼窯元に生まれ、修業を経て独立し、やきものの道で堅実に技を磨いてきた中里兄弟。本作には、職人的な細やかさとともに、二人がこれまで培ってきた、作家ならではの表現力が息づいていると言えるだろう。