
岡山県備前の陶芸家、森本仁さんの作品展が東京 碑文谷のギャラリー、宙(そら)にて開催された。森本さんにとって、宙での展覧会は3年ぶり2度目。前回は二人展で、個展としては今回が初だという。食器や酒器、茶器、花器など総勢300点ほどの作品を展覧した。花器には森本さん手ずから生けた美しい花が彩りを添える。
『ロエベ財団 クラフトプライズ 2023』展が2023年5月17日から6月18日の期間、ニューヨークで開催される。30人のファイナリストの入選作品がノグチ美術館にあるイサム・ノグチのスタジオで展示される予定だ。展示会場はイサム・ノグチが晩年、アメリカで芸術活動の中心としていた場所だが、今まで一般には公開されておらず、今回のロエベ財団 クラフトプライズ 2023の展示で初めて公開される。今年は117...
「侘び寂び」と同じく、広く海外に伝わる言葉である「禅/Zen」。スティーブ・ジョブズが影響を受けたことで、東洋的な精神性の一つとして、西洋でも興味を持つ方が絶えない。「禅」と聞けば、まず真っ先に思い浮かぶのが、「座禅」。元々、禅は大乗仏教の宗派の一つであり、「禅宗」の略語であるが、座禅を行ない、心を落ち着かせることに重きを置くことから、現在ではマインドフルネスの一つとしても応用され、国内外の企業に...
1908年に木地挽きの産地、石川県山中温泉に木地屋として創業した我戸幹男商店。優れた企画販売力によって、伝統的な技術と高いデザイン性を併せ持つ商品を積極的に展開し、山中漆器の魅力を国内外に広めている。今春、新たに開設された「我戸幹男研究所」は、山中漆器産業を次世代の若い人たちが継続して引き継ぐことを望んで、我戸幹男商店が設立した工房だ。従来、伝統的な漆器製品が主力であった山中漆器だが、プラスチック...
連載コラム『日本工芸の歩む道』 VOL.6
「侘び寂び」と同じく、広く海外に伝わる言葉である「禅/Zen」。スティーブ・ジョブズが影響を受けたことで、東洋的な精神性の一つとして、西洋でも興味を持つ方が絶えない。「禅」と聞けば、まず真っ先に思い浮かぶのが、「座禅」。元々、禅は大乗仏教の宗派の一つであり、「禅宗」の略語であるが、座禅を行ない、心を落ち着かせることに重きを置くことから、現在ではマインドフルネスの一つとしても応用され、国内外の企業に...
工芸トピックス VOL.13
1908年に木地挽きの産地、石川県山中温泉に木地屋として創業した我戸幹男商店。優れた企画販売力によって、伝統的な技術と高いデザイン性を併せ持つ商品を積極的に展開し、山中漆器の魅力を国内外に広めている。今春、新たに開設された「我戸幹男研究所」は、山中漆器産業を次世代の若い人たちが継続して引き継ぐことを望んで、我戸幹男商店が設立した工房だ。従来、伝統的な漆器製品が主力であった山中漆器だが、プラスチック...
工芸トピックス VOL.12
2023年4月、阿部出版株式会社より別冊炎芸術『見て・買って楽しむ 愛しの茶器』が発売された。1982年創刊の季刊『炎芸術』は作家の作品を高品質の写真と丁寧な解説で紹介し、陶芸の歴史や技法まで深く取り上げている陶芸専門誌。年に一回発刊される別冊も毎回好評で、国内外の多くの陶芸愛好家・コレクターに愛読されている。安土桃山時代以降、武士や町人、公家の間でたしなまれ、長い歴史の中で育まれてきた日本独自の...
新商品情報 VOL.11
世界で活躍する建築家、隈研吾氏と小倉織を復元・再生した染織家、築城則子氏の出会いにより、分野を超えたコラボレーションが実現。小倉織のインテリアテキスタイルブランド「KUMASHIMA」の誕生が発表された。KUMASHIMAは、今まで日本の伝統織物では活用が困難とされてきた、建築、インテリア、家具を主な用途としたテキスタイルだ。インテリアブランドTime & Style制作の家具も展開予定。...
VOICE VOL.4
──どのような幼少期や学生時代を過ごされましたか?興味を持っていたことや、やきものとの出会いなどを教えてください。絵を描くのが好きな子どもでした。絵を描いたり、漫画を描いたり。陶芸の経験はありませんでしたが、父が佐賀県出身なので、家で使っていた食器はシンプルな有田焼が多かったです。父から「これは良いものだぞ」って教えられたりしていました。父方の親戚に有田焼の絵付師の人もいたので、絵付けを体験させて...
新商品情報 VOL.10
確かな品質と使いやすさ、多彩なデザインバリエーションで知られるスガハラの製品の多くは、ガラスの特性と魅力を知り抜いた職人自らがデザインと開発を行なっている。技法への挑戦や使い手からの要望、日常での気付きから生まれた新しいデザインが、今年も全15シリーズ、75点発表された。《aero(アエロ)》は色ガラスの部分が空中に浮いて見えるようなフラワーベース。職人同士の巧みな連携によって、型で吹いたクリアな...
自らの哲学を作品に映し出す人々。唯一無二の表現を追い求めて。
日本の各地に根ざす工芸メーカー。
海を越えて伝えたい、日本工芸の「今」。