インタビュー:陶芸家・加藤亮太郎
VOICE VOL.7
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
これからの暮らし。工芸に出会い、気づくこと。
――幸兵衛窯の歴代当主は、それぞれ素晴らしい作品を世に送り出してこられました。そんな窯元の八代目当主として、この伝統をどのように受け止めていらっしゃいますか?また、それを踏まえて、今のご自身が取り組む陶芸について教えてください。初代加藤幸兵衛がこの山の斜面に登窯を築き、「太白焼」という素朴な炻器の染付を焼き始めました。その後だんだんと磁器の染付を作るようになり、まもなく江戸城の御用窯となりました。...
越前漆器・越前和紙・越前打刃物・越前箪笥・越前焼といった伝統工芸や、眼鏡・繊維などの地場産業がさかんで、全国屈指のものづくりの集積地として知られる福井。当地で持続可能な地域づくりを目指して開催されている産業観光見学イベント『RENEW(リニュー)』が、今年も2024年11月1日(金)から3日(日)の日程で開催される。産地の工房や企業が一般に開放され、見学やワークショップを通して来場者と作り手が交流...
クラフトマンシップという言葉は、近年、さまざまなところで使われるようになってきた。手仕事による工芸品だけでなく、時計や車からファッション製品に至るまで、物を作ることにおいて良質なものを追求していく姿勢は「クラフトマンシップ」と表現される。現代では、グッチやエルメス、ロエベなどのハイブランドの多くも、ブランド紹介の際にクラフトマンシップに関する説明を盛り込んでおり、今の時代に物の上質さを伝える上では...
1804年に美濃に開窯した幸兵衛窯の八代目、加藤亮太郎の作品展が愛知県の古川美術館 分館爲三郎記念館にて、2024年10月1日(火)から11月17日(日)の日程で開催される。加藤亮太郎は穴窯焼成にこだわり、自ら築窯した窯で志野や瀬戸黒、織部など美濃の茶陶を中心に制作を行なう陶芸家。美濃陶を研究し、伝統の技法を基にしながら、土と炎に向き合い新たな表現に挑戦し続けている。本年、その年の最も優秀な作家に...
連載コラム『日本工芸の歩む道』後編「現代社会と工芸」 VOL.2
クラフトマンシップという言葉は、近年、さまざまなところで使われるようになってきた。手仕事による工芸品だけでなく、時計や車からファッション製品に至るまで、物を作ることにおいて良質なものを追求していく姿勢は「クラフトマンシップ」と表現される。現代では、グッチやエルメス、ロエベなどのハイブランドの多くも、ブランド紹介の際にクラフトマンシップに関する説明を盛り込んでおり、今の時代に物の上質さを伝える上では...
注目の展覧会・イベント VOL.60
1804年に美濃に開窯した幸兵衛窯の八代目、加藤亮太郎の作品展が愛知県の古川美術館 分館爲三郎記念館にて、2024年10月1日(火)から11月17日(日)の日程で開催される。加藤亮太郎は穴窯焼成にこだわり、自ら築窯した窯で志野や瀬戸黒、織部など美濃の茶陶を中心に制作を行なう陶芸家。美濃陶を研究し、伝統の技法を基にしながら、土と炎に向き合い新たな表現に挑戦し続けている。本年、その年の最も優秀な作家に...
注目の展覧会・イベント VOL.59
NPO法人TOMORROWが主催する、食とアートの祭典『あしたの畑 2024年秋期』が2024年10月25日(金)から11月17日(日)の期間、京都府京丹後市間人(たいざ)地区にて開催される。本イベントは2022年と2023年に食とアートの祭典『ECHO』として開催。今回から『あしたの畑』として秋期と春期の年2回実施される。『あしたの畑』では、間人地区の「間人スタジオ」、「SEI TAIZA」、「...
工芸トピックス VOL.29
日本の伝統工芸、輪島塗の産地として世界に広く知られる石川県輪島市。2024年1月に発生した能登半島地震によって、現地では職人が工房や道具を失い、制作の継続が困難な状況が今も続いている。このような状況の中、265年に及ぶ歴史を持ち、クラフトマンシップを礎とする英国王室御用達ブランドのウェッジウッドは、能登半島地震被災地への支援対象として、輪島市の重要な産業である輪島塗に着目。輪島塗の美と技法に光を当...
注目の展覧会・イベント VOL.58
400年以上の歴史を有する磁器の一大産地、佐賀県有田町。有田焼に携わる窯元・商社等で構成される有志のグループが、有田の魅力を伝える展示・体験・対話イベント『ジバニイキル』を、2024年9月19日(木)から21日(土)の3日間、東京・青山のLIGHT BOX STUDIO AOYAMAで開催する。会場では、伊万里・有田焼窯元の若手経営者および後継者13社(名)のチームNEXTRADによる、作り手自ら...
注目の展覧会・イベント VOL.57
日本固有の美意識と多様な自然が育んできた日本の工芸。受け継がれてきた技術による美しい工芸品は、海外からも高い注目を集めている。その一方で、近年の生活様式の変化に伴う需要の変化、職人の高齢化や後継者不足など、各産地が多くの課題を抱えているのも現状だ。豊かな工芸文化の継承と革新を図るため、工芸産業の発展にどう取り組むのか、を議題に『工芸シンポジウム「伝統と未来を考える」〜今、求められる革新とは〜』が2...
自らの哲学を作品に映し出す人々。唯一無二の表現を追い求めて。
日本の各地に根ざす工芸メーカー。
海を越えて伝えたい、日本工芸の「今」。